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自由は土佐の加茂より


昭和30(1955)年の合併で消えた加茂村より雑感発信
by bx_16v
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魔法の言葉

『お客様のニーズに応える』農産物以外でもサービス業なら当たり前の言葉である。
ただこれが一人歩きをし出すとただの圧力以外の何者でもない怪物に変身する。
どんなに努力しても魚介類や農産物は気象条件や天変地異の影響を免れない。
仮に数量確保できても品質の低下が著しい場合もある。
「一度約束した納品数量を守らねば『お客様のニーズに応える』事ができない。
(この場合品質は二の次となり、ここに産地偽装が起こりやすい土壌が形成される)
よって責任問題となるので賠償義務を負うことを覚悟してもらいたい。」
『お客様のニーズに応える』ことができなければ対価以上の責務を押しつける。
この時点でお客様は消費者というエンドユーザーではなくなっているだけ。
バイヤーにとってのお客様は消費者ではなく販売業者でありメンツが立たなくなるのは自分だから。
しかしお客様はそこまで物わかりが悪いのか、そこまで無茶を言うものなのか。
そもそもすべての商品の値段は生産価格に流通価格や経費を上乗せして決まるはずである。
工業製品ですら必ずしも一定の原価で調達できるわけではない。
それを見越した上で製品のライフサイクルを考えて価格を決めるわけである。
しかし魚介類や農産物までも同様に「どの季節でもいつも同じ値段で安く」、無理をへそで湧かすと無茶となる。
流通業者からの『お客様のニーズに応える』だけがまかり通り
生産者側からの「『お客様のニーズに応える』努力と対価」が認められない実情。
『お客様のニーズに応える』事は重要だが例えば農産物は生産者がいなくなっては不可能。
そのツケを払うのはそう遠くない未来の都会の消費者になるだろう。

特定の農産物や魚介類、業者を指した内容ではありません(藁
by bx_16v | 2009-11-29 20:14 | 食べ物/農業
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